地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

大学生の加賀市での活動

コミュニティ活性化活動「よきんこのまちの子」

5期生 | 青山学院大学 | 平野りさ子
5期生
 

プロジェクト概要

加賀市に古くからある金融システムとして、「預金講」があります。このシステムは、金銭という範疇を超えて、加賀市のコミュニティの形成にも大きく寄与しています。このシステムを用いた、ちょびっと加賀をよくすることを今後していこうと思います。


主催学生から


夏のワークショップのまとめ

今年の夏のワークショップでは、残念ながら加賀市に行くことはできませんでした。しかし、オンラインにおいて加賀市の方々からお話を伺うことができました!

その中で、私が興味を持った内容は二点ありました。

一点目は、預金講です。預金講とは、加賀市に古くから存在する金融システムです。4,5人の仲良しグループで一つの共同基金を作り、定期的に貯金します。そして、メンバーの一人に冠婚葬祭等の有事があった際、その基金のお金を用いるのです。無尽と総称されるこのシステムは、国の社会保障制度が発達したため、現代に入って徐々になくなっています。しかし、加賀市には、現在も形を変えながらも存在しています。この制度が残っているのはなぜか?実際どのように存在しているのか?大変興味をもちました。

二点目は、地域間の交流に関してです。加賀市は、合併を繰り返したため、山から海まで様々な地形、そして人を抱える市です。そんな加賀に住んでいる方の一人がこんなことを言っていました。「田んぼが境界線。自分の地域以外の加賀市の人と交流がない。」消滅可能性都市であるこの市の人々が、同じ方向を向き力を合わせることが今後必要になるかと思います。そのため、地域間の交流が、今後の加賀市の発展には必要なのではないのか。そう感じました。


個人フィールドワーク

10月に個人のフィールドワークを行いました。初めての加賀だったので、幅広い地域に足を運びました。様々な地域の人々と話しているうちに、やはり預金講は面白いなと思うようになりました。

私の大学の専攻は、行動経済学です。簡潔に言えば、人間の非合理的な行動に着目している学問です。その観点からみても、「信頼」を構築することができる預金講というシステムに大変興味が湧きました。

一方で、このフィールドワーク中20人程度の方に預金講に関してインタビューを取りました。その結果、人によって、地域によって、預金講のやり方は様々であることがわかりました。


これからの展望

今年度はアンケートを通じて、実際どんな仕組みなの?若者はやっていないの?等といった素朴な疑問を解決していきたいと思います。そのため、加賀市の皆様には、アンケートの回答にご協力いただければ幸いです。目指せ650人☆

アンケートを通じて、着目する点が決まり次第、再度加賀市に趣き、今後やっていくことを固めていければと考えています。

https://pluskaga.org/wp-content/s/original

SNS