地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

フィールドワークの記録

SEASON 5
2020 /
SUMMER
 

テーマ

地域と大学生がつくる加賀市の未来


5年目のPLUS KAGAは、例年通り加賀市に滞在しながら、様々な地域を訪問してフィールドワークを行う予定でしたが、コロナの影響で東京開催となりました。

東京の上野にある桜縁荘という古民家に2泊3日で滞在し、加賀とはオンラインでつながった状態でリサーチをしていきます。

今回のワークショップのレポートは4期生のうっちー(大内田光)がやらせていただきます。よろしくお願いします!


1日目|2泊3日のワークショップがスタート!

桜縁荘に集合!

期待と心配を抱えながら準備に追われる運営メンバー。
いそいそと準備している間に元気に集まってきた5期生は、事前にZoomミーティングで顔を合わせていたからか、最初からとても仲良しでした。
それぞれで仲良くやってくれる5期生に安心させられる運営メンバーでした。


自己紹介

自己紹介のお題は

・ワークショップに向けての一言
・夏の甘い思い出    でした。

まずは運営メンバーの夏の甘い思い出トークで少し場が和んだところで5期生の自己紹介。

もりもり(早稲田)の甘い話は2年前までさかのぼり、日本三大花火大会を友人と二人で制覇した話でした。

あんぬ(早稲田)の甘い話は最近ハマっているピーナッツバターが甘い話でしたが、ピーナッツバターを白米と食べてみたというチャレンジ精神旺盛なエピソードを披露。(米とは合わないみたいです。そうですよね…笑)

自己紹介中に加賀市からブドウやお酒やお菓子の差し入れが届きました!
加賀市のみなさま、本当にありがとうございます!

イントロダクションでは、PLUS KAGAのコンセプトについてコーディネーターの三島さんから説明があり、人口減少という問題から始まったPLUS KAGA projectについて、
「人口を増やそうとするのではなく、大学生ならではの視点で人口減少をどう捉えなおすか、そして人口減少が進む地域社会の中に新しいプラスの要素をもたらすアクションとは何かを考えて、小さなことから実践していくことが大事。」というコメントがありました。

その後、今回の滞在施設「桜縁荘」の紹介では、その建物の歴史や風情に皆驚いているようすでした。古民家ならではの水平でない床の”味わい”を楽しみながら、2泊3日のPLUS KAGA5期生の東京合宿が始まります。


宮元市長、人口減少対策室挨拶

数日前に宮元市長がご出演されたabemaTVの番組を皆で視聴したあと、市長、人口減少対策室の皆さんに5期生がご挨拶をしました。

加賀市を挑戦できるまちにする目標を掲げ、実際に行政として斬新な挑戦に取り組み続ける加賀市長の熱い想いをお聞きした後、ディスカッションをしました。

加賀市の取り組む様々な行政機能のデジタル化と、自分のプロジェクトの関係を考えることが重要になっていきそうです。

市長とのディスカッションでは、法律や宇宙工学、国際政治など、多様な専門分野を持つ5期生と市長の話がどんどん広がっていくのが面白かったです。


アイスブレイク(byゆりあ)

その後、運営メンバーのゆりあによる「パワポカラオケ」でアイスブレイクをしました。
パワポカラオケとは、あらかじめ作られたパワポ資料を事前に見ずに即興でプレゼンするもの。
しかも話し手の設定もクジで決められるので、なりきって話します。

運営のうっちーが初めに「外国人観光客」という設定でプレゼンし、続いてもりもり、さんほと次々とプレゼンしていき、5期生同士の仲が深まっていきました。


オンラインフィールドワーク① -大聖寺-

今回は東京開催となったため、大学生と加賀市の各地域とはオンライン(Zoomを利用)でつながりました。各地域からオンラインフィールドワークへご協力頂いたみなさまありがとうございました。

大聖寺地区からは眞田さん(大聖寺住民)、飯貝さん(タビト學舎)、熊岡さん(Bar Friends)、杉山さん(スギヤマ酒店)にご参加いただきました。

手元に大聖寺の地図をもって地域の皆さんと運営メンバーのゆりあさんから大聖寺の地理的な説明を受けます。

城下町であったため道が斜めに交差していたり、抜けが少なくT字路の多いという特徴が地図でも確認できました。

地図で一通り確認を終えると、スギヤマ酒店の杉山さんが車を運転しながら町を案内してくださいました。これがとても盛り上がり、リモートではあるものの実際に大聖寺を走り抜けているような感覚になりました。

急遽決まったオンライン開催でしたが、地域の方の様々な工夫でオンラインならではのフィールドワークを今回のワークショップで体験できました。

本当にありがとうございました。

オンラインフィールドワークでは、地域の方からのインプットを終えてから5期生が毎回1分程度で用意されたお題に答えます。5期生に出された今回のお題は「どうしたらみんなが自分の地元のまちづくりに関わりたくなるか」です。

大聖寺の学生や子供たちが地域に対して”自分が関わっていける余地”に気付けていないのではないかという課題や、若い世代の当事者意識をどう持たせるか、なぜ気付いてないのかを探ることにこれからのプロジェクトのカギがありそうです。


オンラインフィールドワーク② -山中-

オンラインフィールドワーク2回目は山中地区です。

山中地区では、Iターンした山田さん(かが暮らし)、吉本さん(お花見久兵衛)にご参加いただきました。

山中温泉の歴史や祭り、アイスクリーム通りなど山中が持つ沢山の魅力を教えて頂きました。(アイスが大好きな5期生のいちかがアイスクリーム通りに感激していました)

今回の大学生へのお題は「コロナ後の山中温泉はどうなるか?」もしくは、「自分が好きな温泉街の思い出」から選んで回答する形式でした。

山中温泉の提案は滞在中の体験を一層豊かにする提案が多かったです。

いちかは作家が長期滞在して作家活動に励むというスタイル(アーティスト・イン・レジデンス)を提案。ドイツアヴァンギャルド芸術の知識からの提案で、5期生の専門分野の多様性を感じました。

コロナによる変化を肌で感じた私たちですが、私たちが感じていたのは消費者目線の変化で、提案に生産者側の視点があまり取り入れられていなかったということに地域の方からのフィードバックで気が付きました。

消費には生産する人が必ず存在するという、消費者目線を抜け出した視点からアイディアが生まれそうです。


オンラインフィールドワーク③ -塩屋・瀬越-

オンラインフィールドワーク3回目は塩屋と瀬越地区です。今回は、竹の浦館の畑さんと入船さんにご参加いただきました。

小学校がなくなったという共通点をもち、また隣り合う地域である両地域ですが、お互いの地域をあまり知らないということで2つの地域をつなぐアイディアを最初に5期生が提案し、それをもとに地域の人とディスカッションをするという流れで始まりました。

お題は「小学校の学校の時の大冒険!となりまちに出かけた理由は?」です。

まりかは、くるまから見ていた海の景色を自分たちで見に行きたくて自転車で隣町まで行ったというエピソードを披露してくれました。

りこは、デートは友達に見られたくないから隣町に行く理由になるという、知り合いの少ない場所としての隣町の特徴を使った回答でした。


オンラインフィールドワーク④ -橋立-

1日目最後のオンラインフィールドワークは橋立です。

今回は、地域の人として堂下亜也さんにご参加いただきました。

まず最初に魚行商人文化や北前船の説明をして、黒崎の写真をみせると5期生の目がきれいな海の写真や、夏に仮設で生まれる海の家「入りのや」、大きなカキを食べるコーディネーター三島さん写真にくぎ付けになりました。

東京開催になってしまい、実際に夏の黒崎海岸を見せてあげられないのがとても悔しいですが、ぜひ秋に行ってみてほしいです。

堂下さんはWOOF(World-Wide Opportunities on Organic Farms)-有機農場で働きたい人の農業体験と交流のNGO活動 や、全ての物が利用者の持ち寄りのリユースハウスろくさ、鶏の平飼い飼育をする養鶏場「山ん中たまご園」を夫婦で運営されていて、今まで多くのPLUS KAGAメンバーをサポートして頂きました。

5期生のメンバーの中にも、説明を聞いて亜也さんに憧れる大学生がいました。

山ん中たまご園の餌は、周辺地域で出る残渣を材料として作られています。地域の食のエネルギーが無駄にならずに最後一つの卵というかたちで凝縮されるリズムが筆者(4期生うっちー)はとても好きです。

以上で1日目のオンラインフィールドワークは終了です。

明日は片山津と山代です。

ご協力頂いた皆様ありがとうございました。

これから5期生は明後日の最終プレゼンに向けて準備をしていきます。
最終プレゼンはオンラインで公開されますので、皆様ぜひご参加ください。

最終プレゼン動画へのリンクはこちら!(8/30facebookライブ配信の録画動画)


ウェルカムパーティー

オンライン開催となったウェルカムパーティー、5期生のみんなは密な環境を避け、音声の混雑が起こらないよう2人1組で桜縁荘の色んな所に分散しオンラインにて加賀の皆さん、関係する様々な方とつながりました。


振り返り

急に決まった東京開催でしたが、なんとか1日目を終えることが出来ました。

ウェルカムパーティーの後に全員で今日の振り返りをしました。

リユースハウスろくさ(橋立)の話を聞き、本当にここまでやればできるのか、とまりかから驚きの声が上がりました。

また塩屋・瀬越の隣町でもお互いのことが良くわからないというのに驚きました。ウェルカムパーティーで大学生が地域の人から聞いた話によると、田舎は田んぼが”海”となり町同士を隔て、町が孤島の様になっているという表現もあるようです。そういった環境と町との関りからも話が広がる5期生でした。

また、やりたいことがたくさんあってどれか一つに絞るのが難しい(PLUS KAGAあるある)という声に運営メンバーが答えました。

加賀にもやはり存在する空き家問題に関する興味を持つ学生もいました。1期で空き家を扱った運営ゆりあがアドバイスをしました。

「空き家問題は実は困ってない人もいる。課題を解決しようと取り掛かると上手くいかないような気がした」と実際にリサーチを行った経験からのアドバイスが面白かったです。

また”一歩進める”をし続けたほうが良いというアドバイスもプロジェクト始動後に活きそうです。

またずっと東京にいた学生は、”常に多くの選択肢が確保されている状況が良い”という都市的な価値観が自分の中に当たり前にあったことに、地域の方の話の随所で気付いたと言っていました。加賀は違う、優れている/劣っている、などではなく加賀の人と自分がどこか違うかもしれないという当たり前のことに気付いたところから何か始まる気がしたようです。

PLUS KAGAは地域のお助けヒーローの様な存在ではなく、地域の人と一緒に課題に向き合い、ともに成長していく存在だ、という吉本さん(お花見久兵衛)からの声についても話しました。

また、事前にインターネットで調べたり、自分の想像で描いていたプロジェクトとはかなり違う形になりそうだという声もありました。実際に地域の人の話を聞くことで考えが変わったようです。


1日目、オンラインにも関わらず充実したフィールドワークを行えたのは地域の皆様のおかげです。本当にありがとうございました!

2日目|プレゼンテーションに向けて

二日目が始まります。今日から、明日の最終プレゼンに向けた準備が始まります。最終プレゼンでは

・2日間のオンラインフィールドワークの、前と後で持ったイメージをもとに作った加賀のイメージマップ
・これから加賀でやってみたいこと、会いたい人(プロジェクトの展望)

のプレゼンテーションを行います。

プレゼンはFacebook Live配信で行いましたが、こちらからオンデマンド版をご視聴頂けます。


オンラインフィールドワーク⑤ -片山津-

2日目は初日のオンラインフィールドワークの続きから始まりました。オンラインフィールドワーク5回目は片山津地区です。

片山津地区からは山口美幸さん(柴山潟すとーりぃ)、すずかさん(グラフィックデザイナー、Uターンで移住)にご参加いただきました。

今回のオンラインフィールドワークは、最後に取り組むお題の内容を先に知ったうえで地域の方から説明を受けました。

お題は「潟のまち片山津にこんなお店を開きたい!」でした。

5期生はお題にどう応えるかイメージを膨らませながら、片山津のフィールドワークに取り組みました。

あんぬの提案は、朝ごはんまでのルーティーンに総湯を組み込む「朝ごはん食堂」。

もりもりは、加賀の面白いモノを集めたセレクトショップ「かがりび」。片山津の温泉に加賀中の面白いモノを集めることで、片山津が”篝り火”の様な集まりたくなる存在になる店の提案。

ご協力いただいた片山津の皆さんありがとうございました!


ともの到着!

次のオンラインフィールドワークの運営メンバーの、2期生とものが到着!暑い中、元気な笑顔で5期生とすぐに打ち解けていました。


オンラインフィールドワーク⑥ -山代-

山代地区からはルロワ東出さん(山代地区住人)、土肥さん(Next Commons Lab KAGA)にご参加いただきました。

今回のお題は「これからの温泉地であなたが開きたいお店は?」でした。

いちかの提案は、作家が運営の手伝いと制作活動を行う本屋さん。一日の時間軸で作家の役割が変わる提案が魅力的でした。

りこは山代地区の地形を利用したアスレチック施設の提案。山をダイナミックに使う提案で、山代の自然と住宅地の近さをうまく捉えています。

まりかは、「カメラ屋が営む思い出共有ショップ」の提案。山代温泉を訪れた観光客の方が、これから山代を訪れる人に向けて写真で思い出を共有でき、訪れる人の「行ってみたい」をつくる店の提案です。

山代地区のみなさん、ありがとうございました!

これで加賀と東京をつないだ、オンラインフィールドワークは終わりです。様々な地域の方のご協力でとても充実したものになりました。5期生は、早く加賀に行ってみたいと口々に言っていました。地域のみなさま、本当にありがとうございました!

オンラインフィールドワークをもとに作った地域のイメージマップや、これからのプロジェクトの展望をプレゼンする最終日の最終プレゼンはこちらからご覧いただけます。(FacebookLive配信の録画)


昼食 -とり多津-

昼食は根津駅すぐそばの唐揚げお弁当屋さんのとり多津!色んな種類から好きな唐揚げを選べるとり多津ですが、5期生から一番人気だったのは青のり味でした。


ワーキング -最終プレゼンにむけてブレインストーミング-

翌日の最終プレゼンに向けた準備が始まりました。

まずは5期生が各自でアイディアをブレインストーミング。今後加賀市を訪問した際に、どのような調査をするかアイディアを膨らませます。

5期生のそれぞれが、オンラインフィールドワークで持った印象をポストイットに書き、1つのマップ上に貼りました。同じ地域でも人によって持った印象が違い、他の人がどんな印象を持ったか分かりやすく見えました。

ブレインストーミングで広げたアイディアを整理し、夜のディスカッションに備えます。ディスカッションで互いに話し合える様に、まず全員同じ構成で資料を作成しました。


ディスカッション

3期生なおき、2期生ハル君が加わり、OGOB5名が5期生とディスカッションを行いました。ディスカッションによってさらに情報が整理されます。


夕食

ディスカッションを終え、自分の中で情報を整理する5期生に運営メンバーのつばさ、ゆりあ、とものが焼きそばとお好み焼きをふるまいました。5期生同士で話し合いながらおいしく夕食をとることが出来ました。


ワーキング -プレゼンまであと少し!-

夕食を終えてからは各自でプレゼンに備えます。


3日目|ドキドキな公開プレゼンテーション(オンライン開催!)

外も明るくなってきました。3日目が始まります。

最終日の3日目は、オンラインフィールドワークを経て持った印象や、今後のプロジェクトの展望などのプレゼンテーションを行います。プレゼンテーションは例年かが交流プラザさくら(大聖寺)で行っていましたが、今年はコロナの影響でオンライン配信となりました。

Facebook Live配信をしましたが、見逃した方はこちらからご覧いただけます。


昼食

昼食までプレゼンの準備をしました。

プレゼンの準備を頑張る5期生を元気づけようと運営が用意したのは、根津駅から徒歩7分ほどにある、雨音茶寮(あまねさりょう)のお弁当!

これで栄養補給してプレゼンに臨みましょう!


プレゼンテーション

例年とは違う形になりましたが、オンラインでプレゼンテーションをしました。

最終プレゼンの様子はこちらからご覧頂けます。


PLUS KAGA 5期生のワークショップが終了しました!

ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

5期生はプロジェクト企画づくりに向けたリサーチを、この秋から加賀市でスタートさせます。これからもPLUS KAGA をよろしくお願いします!


レポートライター

大内田光Hikaru Ohuchida

神奈川県出身。多摩美術大学美術学部在学中。
2019年度PLUS KAGA 4期生。
橋立地区で伝統的な石である笏谷石を使った、まちづくりプロジェクトを始める。

PLUS KAGAプロジェクト詳細はこちらから


https://pluskaga.org/wp-content/s/original

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