地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

フィールドワークの記録

SEASON 4
2019 /
SUMMER
 

テーマ

未完の実装

Unfinished implementation

時代を切り拓いてきたアイデアは、その多くが完成形ではなく未完の状態で時代に実装され、その後長い時をかけて成熟して定着することで、社会に大きな変化をもたらしてきました。言い換えれば、未完成のものを社会に実装する勇気と、社会を変えようとする個人や共同体の継続的な取り組みこそが、新しい時代をつくってきたと言えるでしょう。
行政・地元企業・地域コミュニティ等とパートナーシップを組み、「大学生ではできない」ではなく「大学生だからできる」新しい時代の拓き方を、大学生の視点で提案・実践します。夏には学生6人がフィールドワークを通じて考えたプロジェクト企画を発表しました。また冬の発表会では地域の方々に向けて企画提案したプロジェクトをどう実装していくのかを発表しました。


1日目|ワークショップ始まりました!

イントロダクション

待ちに待ったPLUS KAGAの4期生のワークショップが始まりました!PLUS KAGAのワークショップはイントロダクションから始まります。市役所に集合した人、直接会場の町屋まで駅から歩いて来た人、ヒッチハイクして来た人など様々。ひとまず、みんな無事に会場に集まれてよかった。

まずは、加賀市の人口減少対策室の方からは、加賀市の現状をデータなどを用いたわかりやすい説明があった。全国的に人口が減少する社会において様々な課題があり、加賀市としてはどういう政策を行なっているのかなどを聞くことができた。

また、三島さんから、今回のワークショップの狙いなどが話された。「加賀市のために何かプロジェクトをやろうとするのではなく、自分の喜びのためにプロジェクトを実施してください。」という言葉が印象的だった。SNSのいいね数とか気にしすぎてしまうところがあるので、自分も周りを気にしすぎずにプロジェクトできているかなと自分に問うてみた。

フィールドワーク|大聖寺

午後には、フィールドワーク開始。拠点からほど近い場所にある大聖寺の酒屋さん「スギヤマ酒店」に到着。こちらのお店は杉山佳津也さんが営まれている個人経営の酒屋さんで、個人や地域活動、飲食店向けにお酒を提供されている。

まずは、杉山さんから活動についての紹介。印象的だったのが、加賀市の大聖寺にある酒屋は10年前と比べて半減、8軒あったのが4軒に減り、そのうち後継者がいるのがうち(スギヤマ酒店)だけという現状だった。酒屋でお酒を買うというニーズは数字だけ追えば減っているらしい。

しかし、それでもお客さんが来てくれる理由は、「知り合いのつながりがあるから」とのこと。コーディネーターの三島さんが「酒屋の醍醐味は?」と聞くと、「頼んでくれるのが嬉しい」とシンプルな一言が帰ってきた。やはり、杉山さんの人の良さがお客さんを惹きつけるのだろうか。お祭りへの出店など積極的に地域活動にも参加しているという。

杉山さんの活動紹介の後は、大学生からアイデアを発表する時間。スギヤマ酒店の可能性や、個人的にどんなことを一緒にやりたいかなどについて、大学生に聞いていく。

山崎くん(ザキヤマダ)は、杉山さんがDJができることに注目して、お酒×音楽みたいなイベントである「スギヤマの乱」や、加賀お酒の味を発見してプロデュースしていくようなアイデアを出してくれていた。

地域の方々と大学生の交流の場、ウェルカムパーティ

19:00ごろ、地域の方が50名以上集まり、いよいよウェルカムパーティーの始まり。地域の方が集まったら、今回参加してくれている4期生の紹介を一人ずつ行う。その後、乾杯して後は自由に交流会。

今回も大聖寺にあるBAR FRIENDSの熊岡義裕さんに出張BARをやってもらった。知らないお酒もたくさんあって、カッコいいバーだ。なんと全種類100円で提供してくれた。本当にありがたい。先ほど伺った杉山さんは、今度はDJに。帽子をかぶってヘッドホンつけるといきなりDJ感が出て良い感じだ。会場に雰囲気の良い曲をリズミカルに流してくれて最高でした。今回は、サポートメンバーのとものがおしゃれなPLUS KAGAデザインのトートバックと缶バッチを作ってくれて、ブースにて販売していた。これらのグッズの売り上げはPLUS KAGAの学生の活動を今後サポートするために使われる予定とのことだ。8月11日14時からの公開プレゼンの時などでもお買い求めいただけるようになっている。<現在はBASEにて販売中です!>

1日目からかなりディープな1日

ウェルカムパーティーは大いに盛り上がり、皆が寝たのは1時頃。ワークショップ初日から、地域の人と一気に交流しまくって仲良くなっちゃうというのはPLUS KAGAの良いところだ。さて、明日(8月6日)はフィールドワークで、加賀市の海沿いの地域へ!どんな交流が生まれ、どんな気づきがあるのか、とても楽しみだ。


2日目|瀬越、橋立、黒崎を訪れました!

フィールドワーク|瀬越

4期生はまず、PLUS KAGAの1~3期生がワークショップ中の拠点として3年間お借りしてきた竹の浦館へ。もともと竹の浦館は旧瀬越小学校で、その時に学校に通っておられた増田さんと杉江さんに当時の地域の様子などを伺い、一緒に竹の浦館を周るなど貴重な体験をさせていただいた。

竹の浦館は、いま地域の人に使っていただけるためのイベントなどを考えているらしい。PLUS KAGAでもなにかお役に立てればとみんなでアイディア出しなどを行った。

フィールドワーク|橋立

午後に向かったのは加賀市の中でも海側の地域である橋立だ。ガイドをしてくださった呉藤さんは、早口で、ものすごい知識をポンポンと喋っていてびっくり。生き生きとしているから、マニアックすぎることを話していても、ものすごく話に引き込まれる。なにより、地域への愛を感じた。

橋立地区を一通り回ったら、橋立支院という地域のお寺へ。ここで、地域の方と4期生が橋立のまちづくりについてディスカッションを行う。

あおい(4期生)は「ゆったりと味わう滞在」と題して、橋立の使われていない家などを活用した長期滞在、民泊、コワーキングなどを提案していた。

綺麗な海を見ながら美味しい夕食を、黒崎で

その後、待ちに待った美味しい夕食と夕日を見に黒崎海岸へ。海の家「浜茶屋入のや」は、夏頃になると1ヶ月間かけて小屋を建てて、1ヶ月半営業して、また解体してしまうとのこと。かなり手間はかかるが、これも1つの夏の醍醐味だ。

ご飯ができるまで、海岸で海に入るPLUS KAGAメンバーたち。夕食ができると、みんなでいただきます!全ての食材が加賀でとれた天然で新鮮なものばかりだ。

今日は加賀市の中でも海側のエリアをたっぷり満喫した。明日は、山中と山代という山側のエリアのフィールドワークを行う。


3日目|山中、山代を訪れました!

フィールドワーク|山中温泉

旅館「お花見久兵衛」では、ポーランド、ベトナム、中国など様々なところから、海外スタッフを雇用している。ただ、どうしても仲間同士固まってしまい、地域との繋がりがないという課題を持っている。どうしたら、海外からのスタッフが地域にうまく溶け込むことができるのか、についてを考えた。課題が明確なので、学生たちも議論しやすい印象を受けた。

他のホテルの在籍スタッフとの交流を増やしてみる、日本人と海外の人が同じシェアハウスに住んで相談しやすい環境を作る、夕ご飯を海外の人が集まりやすい場所で食べるなどの意見が出た。また、ツアーを作って、加賀を回る機会を作っても良いかもしれないと考える学生もいた。

お昼ご飯は、社長の吉本さんのお母さんお手製のカレーライスをご馳走になった。シンプルでまろやかで、とてもおいしい味だった。

フィールドワーク|山代温泉

まずはガイドのゆげ太郎さんと、旅館「あらや滔々庵」の社長・永井さんから山代温泉エリアについて説明があった。

近くの山中温泉には景観の良さと言うウリがあるが、それに対して山代温泉は自分達でウリを作っていかなくてはいけないという実態がある。コーディネーターの三島さんは4期生に「自分にとってのまちづくりとは何なのか、考えながら山代の町を歩いてください。」と提案した。

18代続く旅館、「あらや滔々庵」

あらや滔々庵は前田家の歴代藩主入湯の宿として知られ、すでに380年ほどの歴史がある。内装が美しく、飾られているものだけでなく、建物自体が芸術作品のようにも思えてくる。

山代温泉の総湯の実態について社長の永井さんに伺った。年間利用者の大半は60代以上で、利用者が少なくなっているという現状がある。温泉入浴料の年間利用パスの値上げも検討しているとのこと。どうしたら、若い人が入ってきたり、温泉地全体の活気を作っていったりすることができるのかについて課題感を持っているようだ。

それに対して、4期生の意見としては、以下のようなものが挙がった。

うっちー「地域の人が楽しさ自慢をするような街になったらいいんじゃないですか!そうしたら、自然と外の人にも魅力が伝わりますよ」

アビー「子供を地域活動に参加してもらう教育をさらに進めていく、ふるさと意識は後からついて来て良さに気づけるようになる。」

山中温泉「アイスストリート」

それから、山中温泉のアイスストリートを歩く。ここでは、薬屋とか、飲食店とか、自転車屋とか、いろんな店が独自に開発したアイスクリームを販売している。そんなアイス屋巡りをしながら街を歩くのはとても楽しい。

一通り歩いた後、4期生と地域の方で意見交換をした。本当に営業されているかわからない店が多いという声はあったものの、アイスがいろんなお店で食べられるのは魅力的という人が多かった。空き家も多いので、魅力的な活用案が出てくれたらと感じた。今回、山中を案内していただいた吉本さん、梅田さんをはじめとした地域の皆様ありがとうございました!

道場ガレージでディナーとイノシシのお話

最後に訪れたのが道場ガレージ。道場さんは山中漆器関係のお仕事をされているかたわら、お庭を地域に開いてコミュニティスペースにしている。ここで、今晩はディナーをいただく。

食事の彩が本当に豊かで、肉や野菜、お味噌汁、ご飯、魚など盛りだくさん。午後の15時から3時間以上かけて準備していただいたようだ。トマトは実がとても大きくてびっくりした。

食事がすすみ、周囲は完全に真っ暗に。加賀で唯一の女性猟師・さくらさんに、食事に使われているイノシシ肉についてお話いただいた。東谷で農業などをされている堺さんが聞き手となり、話は進んでいく。

とても濃い1日に

山代のとても気品ある雰囲気や、山中の伝統文化や自然あふれる雰囲気を堪能することができ、とても濃い1日になった。


4日目|小塩辻、片山津、動橋を訪れました!

フィールドワーク|小塩辻

まずは小塩辻へ。除草のためにヤギを飼い始めたという宇谷さんにお話を伺う。里親の決まっていない4頭の子ヤギを引き取ることからこの活動は始まった。

ヤギの放牧場を見ながら、活動の実態を伺う4期生。現在は頭数も10匹以上に増えた一方で、エサ代などの経費がどんどんかさんでいくという課題がある。

そんな中で、宇谷さんはヤギを町おこしに活かせないかと考えている。「ふるさと再生ヤギプロジェクト」と名付けて、これから何をしようか考え中とのこと。梨もぎ体験など、他の地域の資源も活用しながらセットで提供できるかもしれないとアイデアを模索しているようだ。

小塩辻の公民館で、宇谷さんと4期生で、ヤギを活用して何ができそうかディスカッション。ザキヤマダ(4期生)はヤギミルクの石鹸を提案。オシャレな風呂用品などに活かせるのではというアイデアを提案していた。

フィールドワーク|片山津

次に向かったのは、湖北小学校。とても自然豊かで気持ちの良い小学校だ。この小学校の敷地内には授業で使う体験農園があり、小学生自ら田んぼを管理して、お米を育てている。この取り組みについて、地域の農家である田中さんと村田さんにお話を伺った。

加賀市は柴山潟周辺の田んぼ(湿地)の※ラムサール条約指定を目指している。それに向けて、この田んぼも整備しているとのこと。周辺環境を良くしようということで無農薬の農業を推進している。

※ラムサール条約は、水鳥を始めとした生態系の保全を目的に整備されている、湿地を保全する国際条約

この無農薬の田んぼを整備することで、カモが飛来する場所ができる。冬は普段、あぜ道を作りやすくするために田んぼを乾かすのが普通だが、水をあえて張ってカモを飛来しやすくするそうだ。

お米の販路の話になった。買ってくれる人は、知り合い経由がやはり多いようだ。それゆえに加賀市のお客さんは新規開拓が難しいとのこと。ネット販売や海外への販路拡大をしてみてはという意見も挙がった。台湾からPLUS KAGAに参加してくれているアビー(4期生)は、富裕層が日本の良いお米を買っていくと言っていた。

それから、坂本さんに柴山潟という湖の漁業について教えていただいた。実際にライフジャケットを着て、船に乗せてもらいとても貴重な経験をさせていただいた。

坂本さんは本業が農家。毎朝早起きして5時から5時半の時間帯に柴山潟へ出て漁をしてから、帰って農業をするという生活をしている。80の仕掛けを毎日確認し、全てに獲物がかかっていないこともあるという。しかし、伝統的な漁業が衰退していくなかでもっと盛り上げていこうと活動している。

それから、町民会館でみんなでディスカッションを行なった。農業も漁業もどう外の人に魅力を伝えていくのかが大事だ。

ないき(4期生)は、「漁業している水が農業の水にもつながっている。漁業体験や農業体験をセットにすることで、美味しいご飯のありがたみがわかるのではないか。」という提案をしていた。

フィールドワーク|動橋

今日は最後に、動橋地区のまちづくりについてフィールドワークを行なった。最初は動橋駅を見学するところから始まった。

動橋駅は無人駅で、とても情緒あふれる駅だ。電車の出発の時に流れる音楽、夕方に見える夕日、建築的なかっこよさ、寂れ感、いろんな要素が合わさって心に訴えかけるものがあった。

それから、地区会館で動橋の町まちづくりについて考えた。

アビー(4期生)からは「駅舎の中に八百屋さんや高校生向けの塾などを作っても面白い」という意見が出た。これに対して、地域の意見としては町民会館を作る候補として駅舎が挙がったことがあるけれども、JRの管轄でなかなか良い返事がもらえなかった経験もあるようだ。やはり、関わる人がどう合意形成を図るかがとても大事だと感じた。

また、PLUS KAGAコーディネーターの三島さんからは「地域の人のなんでもない日常生活が外の人を惹きつける。」という意見が挙がった。だから、観光地化をあえてせずに、自分たちのものにとどめておく。予算がついたもので何をするのか、まずは自分たちを豊かにして長い目で見て魅力的な街にしていくという発想だ。

フィールドワークは今日で終了

さて、今日はここまで。小塩辻のヤギがいるのんびりとした雰囲気に浸り、片山津の熱意溢れる農業・漁業の現場に触れ、動橋でまちづくりにどっぷり浸かるという、今日も盛りだくさんの1日だった。明日は4期生全員が個別に、加賀市各地の日常生活に触れるホームステイを行う。


5日目|ローカルステイで加賀市各地へ!三木地区を取材

5日目(8月9日)は、地域の日常的な生活を知るために加賀市各地へ大学生が一人一人ローカルステイをさせていただきました。とても充実した滞在だったようです。今回は、三木地区でローカルステイをしたあおい(4期生)に絞って取材しました。

あおいがステイしたのは梨が有名な三木地区

今回は全員取材ができないので、東京都市大学から来たあおい(加藤葵)と三木地区に絞って取材することにした。あおいは、地域コミュニティについて大学で勉強していて、人と人との繋がりに興味がある。地元福島で大震災をきっかけに、友人たちが全国各地に移住する中で、地域内外の人の関わり方について考えるようになった。

梨農家の山下登久夫(とくお)さんにお会いして、梨農園に連れていってもらった。三木地区は大聖寺から車で10分ほど。人口2000人弱の町で、農地が広がり、伝統的な赤瓦の家が立ち並ぶ美しい土地だ。

いつもお世話になっている北出さんに地域活動のお話も伺った。三木地区では、生活や子育てをより一層楽しむ集いの場「みきのこ」という活動がある。3年前から獅子舞やハロウィンなどのイベントを主催して、子供も大人も楽しめるような人との繋がりの場をつくっているようだ。

<体験してみたあおいの感想>

子供を地域で育てるという意識があり、地域愛を感じた。「みんなの宝」という感覚。プロジェクトのプランは加賀を歩く散歩企画をやりたい。日常を見る観光を提案することで、何気ない土地の魅力にも目を向けられる。「こういう価値観もあるんだよ」を伝えたいと感じた

<その他の4期生の滞在先>

あまね →三谷・水上さん
ないき →黒崎・堂下さん
アビー →山中・道場さん
うっちー →大聖寺・飯貝さん
ザキヤマダ →片山津・山下さん

受け入れていただいた地域の皆様、本当にありがとうございました。


6〜7日目|プランのお披露目、公開プレゼンへ

今年の夏のPLUS KAGAもいよいよクライマックス。6・7日目(8月10・11日)は、4期生それぞれがこれからの活動を模索して発表する日だった。

6日目はプロジェクトディスカッションということで、地域の方を呼んで濃いフィードバックをいただいた。7日目はそれを受けて、さらに洗練させたプランを最終的に地域の方々にお披露目する公開プレゼンテーションを行なった。その時の様子を報告する。

プロジェクトディスカッションで個人プランを磨く

9時頃にローカルステイから帰った4期生は、プレゼンの準備を始める。プロジェクトディスカッションは、15時から大聖寺の町屋で開始。さて、どんなプランをみな考えたのだろうか。

一人一人本番(公開プレゼンテーション)と同じ順番で発表をしていく。持ち時間は質問入れて1人30分だ。その後にOBOGや地域の方が感想やフィードバック、約10名ほどの地域の方にお越しいただいた。最後にコーディネーターの三島さんから、一人一人に話があり、終了。

長い長い夜の始まり

それから、プロジェクトディスカッションを踏まえて、4期生はプランを見直す。

ここから、長い夜が始まる。

なぜ自分はPLUS KAGAに参加したのか。

自分がやりたいことは何か。

地域から求められていることは何か。

自分にとっての軸は何か。

一過性でなく発展性のあるプランか。

大学生らしい斬新さはあるか。

自分がやる理由があるか。

全部満たそうとして、頭は混乱する。一回今までのアイデアから離れてみようか、やりたいことをこのまま突き進むべきか。もはや、発表の準備というよりは、生き方のビジョンのような部分にまで考えが及んで来て、ああだこうだと考え続ける。

毎年、公開プレゼンテーションの前日は、徹夜をする人がいる。もちろん今回も。

まだ、考えがまとまらなくて、プレゼン資料ができてない!などと焦りが出てくる。

そして、朝が来る。

いよいよ公開プレゼンテーション

公開プレゼンテーションは「かが交流プラザさくら」で行われる。

今回、サポートメンバーの2期生とものが作ったPLUS KAGAグッズの販売を行なっている。トートバッグに3種類の缶バッジ。<現在はBASEにて販売中です!>

そして、2期生ともののプロジェクト「どうゆ〜カゴ」のタオルと図鑑。山代温泉利用者のカゴの中身(お風呂グッズ)を100人分イラスト化したもので、とてもユニークな取り組みだ。ぼーっと気軽に眺めていたくなる感じが良い。

ぼくもちゃっかり獅子舞の鼻の写真集を販売。こちらは、「KAGA SHISHIMAI project」と題して、石川県加賀市各地の獅子舞を調査して、写真や本にまとめたもの。現在17地区を収録していおり、来年くらいにもっとたくさんの地区の鼻を載せた最新版の写真集を出したい。ぜひ、獅子舞をしている地域の方をご紹介いただけたら幸いである。

14時、公開プレゼンテーションは開幕。まずは、コーディネーターの三島さんから、今回のPLUS KAGAのワークショップの趣旨と概要を説明する。

その後、加賀市宮元陸市長のご挨拶。

いよいよ4期生6人の発表。一人一人プロジェクトをご紹介していく。

あまね(金沢大学大学院)は、テクノロジーの視点からプロジェクト「バリアフリーテクノロジー」を提案。

地域の人と話をする中で、パソコンやSNSを使いこなせていない人が多いことに気づいた。そんな中で、高齢者向けにITを普及することで、住民に役立つテクノロジーを模索していきたいとのこと。市役所や住民の声を集める研究所のようなものをアウトプットのイメージとして持っているようだ。

あおい(東京都市大学)は、地域の何気ない日常を再発見すべく「おさんぽサイコウ」というプロジェクトを提案。

小さい頃からの自分の趣味「お散歩」を生かして、新しい地域の魅力を発見していき、まちづくりのプロジェクトとして発展させることができるのではないか、という提案をしていた。パーソナルな視点が光るプロジェクトになりそうだ。

アビ(輔仁大学)は、人口減少社会において人が死んでいくことに着目してプロジェクトを提案。

本当の死とは、「忘れられてしまうこと」と捉えている。伝えきれていない思い出や映像を残しておくことが大事なのではないかと考え、写真撮影やイベントなどの実施を考えている。とても重いテーマではあるが、どうしても向き合わなければいけないテーマであり、斬新な取り組みになりそうだ

うっちー(多摩美術大学)は地域の小さな祭りに注目して、「あとの、まつりプロジェクト」を提案。

高校時代に頑張った体育祭での成功体験があり、消えゆく祭りを再興して地域に一体感と盛り上がりを作っていきたいそうだ。大聖寺高校の学生に話をすると評判も良く、高校生と地域の架け橋になれればと熱く語っていた。

ないき(芝浦工業大学)は、「MELTING KAGA」と題して、人種関係なく集まれる場を作ることを提案。

ポートランドに行った経験もあり、海外から来た人と地域の人を結ぶことに関心があるそうだ。イベントから始めて、場所をしっかり持って、最終的には町内会に海外からの移住者が参加する未来を描いているとのこと。加賀市の人口は減っているが、海外からの移住者は増えている点で、地域からも求められているプロジェクトだ。

最後にザキヤマダ(慶應大学)は、「ハロー, ニューワーク」と題して、新しい仕事を創り出すプロジェクトを提案。

ヤギミルクの石鹸の開発や、お米の販促などを例に挙げ、加賀の仕事の課題や可能性を見つけ出して、仕事と暮らしを創出していきたいとのこと。仕事の概念を見つめ直す、面白い取り組みになりそうだ。

OBOGも、1~2分間軽く今後の取り組みを話した。 僕は、8/31~9/14で開催する東京から石川徒歩の旅の話をさせてもらった。こちら、加賀出身者をインタビューして加賀までたどり着き、地域の魅力を再発見する旅になりそうだ。現在、埼玉、群馬、長野、新潟、富山、石川にお住いの加賀出身者を募集しているので、ぜひご連絡を!

ほかにも、まっちゃは橋立漁港をPRするプロジェクトの話、おーちゃんは山中でのツッコミ大会開催やイベント出店の話をしていた!OBOGも実際にたくさんの人がプロジェクトの実施で動いている。

公開プレゼンテーションにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

最後に

改めて、8/5~11までの6泊7日、受け入れ見守ってくださった地域の皆様、本当にありがとうございました。今後も4期生やOBOG含め、PLUS KAGAメンバーの一人一人がプロジェクトに向けて動いていくことになりますが、応援いただけたら嬉しいです。


レポートライター

稲村行真Yukimasa Inamura

2016年度PLUS KAGA生

PLUS KAGAプロジェクト詳細はこちらから

稲村行真ブログ 「旅してみんか?」はこちらから

 


https://pluskaga.org/wp-content/s/original

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