地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

大学生の加賀市での活動

空き家を自分ごとにするデザイン「おかんアート展/おくりいえ」

1期生 | 慶應義塾大学卒 | 金田ゆりあ
1期生
 

プロジェクト概要

人口減少が進む加賀市における重要な問題のひとつとして「空き家問題」に着目し、加賀市の空き家所有者の方へのインタビューや、大聖寺で「おかんアート展」「おくりいえ」を開催するなどの空き家へのアプローチをしています。他人事になりやすい空き家問題ですが、「自分ごと」として空き家をとらえてもらうため、”もしも空き家を自分が持つことになったら”ということを考えてもらうデザインについて考えていきます。


主催学生から


プロジェクト背景と経緯

加賀市で訪問させていただいた空き家

全国的に問題になっている「空き家問題」。私も加賀市を訪れるまでは、ニュースで聞く程度で全く自分ごとになっていませんでした。しかし、空き家が目立ち、町並みに重大な影響を与えているにも関わらず、こんなにまちづくりに熱心な加賀市の人も空き家の話になると、「ちょっと距離を置く」「他人事になる」ことに問題意識を抱き、翌年から卒業論文として、空き家所有者の方に「なぜ空き家を持つ」という状況にになっているのかをインタビューしはじめました。すると、浮き彫りになってきたのは、いまの制度では、所有者の方の負担が多く「なにをしていいかわからない」といった状況の方が多くいらっしゃいました。また、遺産相続で突然空き家を「持つ」といった状況になる方が多く、「自分が空き家を持っていることに気が付かなかった」という意見もありました。そこで、所有者の方と一緒に状況をすこしでも進めるために地域を巻き込むイベントを企画しました。


プロジェクト実践

卒業論文として2017年にインタビュー等を行い、空き家を活用するべきかそもそも可能性に悩んでいたスギヤマ酒店店主の杉山佳津也さんと一緒に簡易で安価な改装で週末だけ空き家を利用するイベント「大聖寺おかんアート*展」を開催しました。このイベントを通して、杉山さんに空き家の可能性を感じてもらうことと、地域の方に普段閉じている空き家に入る体験をしてもらうためのイベントです。また、やるなら老若男女が集まるイベントにしようということでおかんアートというものを大聖寺で集め、新しい町の魅力にも着目しました。この2日間のイベントでは、延べ150人程度の方に集まっていただき、またおかんアートにまつわるグッズ販売を行うことで改修費をほぼ回収することができました。

また、2019年には、片付けに悩む空き家所有者の眞田茂樹さんを紹介していただき、金沢で「おくりいえ」という空き家の片付けを地域の方に開くといった活動をされている、山田のりこさん、加賀移住コンシェルジュの山田真名美さんらにご協力をいただき、「かがおくりいえ」を行いました。地域の方には片付けていただく代わりに、空き家から出てきた掘り出し物を持って帰ってもいいというもので、参加者は60名を超えました。この町屋は、片付け時点では使い方が決まっておりませんでしたが、その後、地域の方々がDIYなどを行い改修し、2019年の夏からはPLUS KAGAの拠点として現在使用しています。

*おかんアートとは:その名のとおり、「おかあさんがつくるアート」のことだ。なにそれ?と思うひともいるだろうが、たとえば久しぶりに実家に帰ると、いつのまにか増えている「軍手のうさぎ」とか、スナックのカウンターにある「タバコの空き箱でつくった傘」とか、あるでしょ。ああいうやつです。 『おかんアート』より引用。 都築, 響一. “ニッポン国デザイン村 11: おかんアートという時限爆弾


地域の声

https://pluskaga.org/wp-content/s/original

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