地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

大学生の加賀市での活動

「まちのいし」笏谷石からはじめるまちづくり

4期生 | 多摩美術大学 | 大内田光
4期生
 

プロジェクト概要

加賀市橋立に広がる歴史的な建造物の石垣と町の石畳には、笏谷石という石が使われています。私は笏谷石が町の物理的な骨格をつくっているだけでなく、その文化的背景から町繁栄の文化的骨格もつくっているところに面白さを感じ、その認知度の向上と保全、新たな活用可能性を探るプロジェクトを企画しました。


主催学生から


プロジェクト背景と経緯

江戸時代中期より北前船という商船の船主たちによって作られた加賀市橋立町には、彼らの築いた巨万の富により町には多くの豪邸があります。その石垣と町の石畳には笏谷石と呼ばれる高価な石が使われていますが、この石の生産が終了していることなど様々な原因で町の様々なところで石垣の崩壊などが起きています。また町中には崩壊した石垣以外にも処分に困る放置された石も数多く点在します。

ワークショップで初めて橋立を訪れた時は、町の歴史的な施設などが集中する場所をよく見ましたが、ひとりでプロジェクトとして訪れてみると町の目立たないところで石垣崩壊や石の認知度の低さを目にしました。

笏谷石は北前船によって運ばれる各地の特産品を港で下した際に空になった船が転覆しないように重りとして積まれ、橋立にやってきました。それが家の石垣や石畳に使われています。笏谷石はいまの橋立の物理的な骨格を成すものでもありますが、繁栄の文化的な骨格でもあります。

そういった存在の笏谷石を、まず知るところから始められるプロジェクトになると良いなと思っています。


プロジェクト実践

2020年の1月には石垣の崩壊度を調べて地図上にプロットしたデータをもとに町の方と情報を共有し、その後一緒に散歩の様に石を探しに町中を歩きました。住んでいると気付かないことに多く気付かされると、好評だったのでそれを発展させたことが出来るかなと思っています。

地域の人と笏谷石を知るために散歩を含むいくつかのイベント、ワークショップをこれから行おうと思っています。最終的に、石の生産が終了し違う石になったとしても昔の橋立の景観が思い出せるような場所が作れたらいいなと思っています。


ワークショップ準備

2020年の9月3-14日のあいだ、同じ大学で能美出身の友人とともに、大聖寺のPLUS KAGA拠点で生活しながらリサーチをしました。リサーチは大学の授業(リモート)を受けつつ、放課後に行いました。また、橋立にも1泊させて頂きました。


笏谷石に限らず、一部のコアなファンに好かれている物の認知度を上げるためには、自分たちがどう楽しんでいるのか、どこに魅力を感じているのかといった「美の基準」を、多くの人が生活の中で使うものと重ね合わせて共感を呼ぶ必要があるように思います。
笏谷石を楽しむための基準(の様なもの)を町の方々が親しみのあるものに重ねあわせることで、まずはその認知度を上げられるものが作りたいと思っていて、その準備をしています。

大聖寺の拠点で大学の課題を友人とこなしながら(時には窓から漏れ出す光で町を明るく照らしながら徹夜をして…笑)プロジェクトの方向性を確かめ、これでいいのかと確信を持てないままですが取り合えず進んでみてます。
次の滞在は春休みを予定しています。
これからの展開に期待してください。頑張ります~!


地域の声

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