地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

地域と大学生がまちの未来をともにつくる

 

大学生の加賀市での活動

地域の魅力で世代をつなぐ「みちくさのごちそうダイニング」

3期生 | 慶應義塾大学卒 | 小嶋熙
3期生
 

プロジェクト概要

今回のプロジェクトで連携させていただいた「のぎくの会」は、三谷地区に植生している山野草を採集し、市内外の飲食店に発送する団体です。地域の魅力発信に一役買っている「のぎくの会」ですが、活動を維持・発展させる上では、地域内の理解促進や後継者の発掘といった課題がありました。こうした課題解決の取っかかりとして企画したのが、「みちくさのごちそうダイニング」です。山野草を採って、調理して、食べるという過程をひとつのイベントとして組み立てることで、地域の若い世代の方々とつながるきっかけをつくり、「のぎくの会」の活動を身近に感じていただくことを目指しました。


主催学生から


プロジェクト背景と経緯

「のぎくの会」の活動の様子

初めて加賀を訪れた際、私は神奈川県出身ということもあり、木造の古民家や広々とした田んぼなど、いわゆるアイコニックな「田舎風景」に強く心惹かれました。そしてこうした「田舎風景」のような、地域の方々にとっては通常あまり魅力的に感じられないような地域資源を活用し、地域の課題解決のお手伝いをしたいと考えていました。そんな最中、フィールドワーク先で三谷地区の「のぎくの会」会長の水上さんからお話を伺う機会があり、三谷地区の里山には数百種類もの食べられる山野草が生えていることを知り、とても驚きました。しかし、その採集から発送作業までを「のぎくの会」では70歳前後の女性が少人数で行っており、メンバーの高齢化の背景には、どうやら後継者候補となるママ世代にとって山野草が身近でないことが関係していることも知りました。そこで私は、自分が心惹かれた地域資源を活用しながら、「のぎくの会」が抱える高齢化問題が解決に向かう方法を考えることにしました。


プロジェクト実践

画像説明 : (左上)山野草採集体験へ出発! / (右上)山野草レクチャーの様子 /(左下)メニュー:クレソンとひき肉のまぜご飯・スベリヒユの油炒め・山野草の天ぷら・野花の寒天ゼリー  / (右下)竹のアーチと手作りの木製ダイニングセット

地域のママ世代に「のぎくの会」の活動を理解し、山野草を身近に感じてもらうためには、「のぎくの会」の活動を追体験してもらうこと、そして若い世代に馴染みある山野草のメニューを開発し、実際に味わってもらうことが重要だと考えました。そこで企画したのが、山野草を採って、調理して、味わうという過程をひとつのイベントとして組み立てた「みちくさのごちそうダイニング」です。イベントの仕立ては、山野草の採集体験と調理・実食に分かれており、採集体験では「のぎくの会」のメンバーや地元の樹木医である西山さんに山野草の特徴についてレクチャーしてもらいながら採集を行いました。また採集した山野草の一部は簡単なレシピを添えて持ち帰っていただき、ご家庭でも体験の延長を楽しんでいただけるようにしました。調理・実食では、参加者の方にもお手伝いいただきながら、採集体験で集めた山野草を子どもから大人まで美味しく食べられるメニューに調理し、みんなで食卓を囲みました。さらにイベントの開催に当たっては、ロケーションにもこだわりました。三谷地区を初めて訪れたときから心惹かれていた田んぼのあぜ道に、地元の建築士の田中さんに依頼して大きな竹のアーチをつくっていただき、またテーブルや椅子も全て木製で揃えることで、自然の味と風景を味わい尽くせる空間づくりをしました。イベント参加者は、地元の小学校やママにも告知のご協力をいただいた結果、累計48人にのぼり、盛況に終えることができました。


地域の声

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